手ぶら割

富士登山の服装はどうする?服装選びのポイントをご紹介

富士登山の服装はどうする?服装選びのポイントをご紹介

富士山に登るにあたって、服装選びは重要です。快適に富士登山を楽しめるかどうかは、服装によって大きく左右されます。

富士登山に臨む前に、必要なアイテムや機能について、きちんと知っておきましょう。
ここでは、富士登山における服装選びのポイントをご紹介します。

1.富士登山における服装の基本

富士登山の服装を用意しようと思っても、何から始めればよいかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では登山用のアイテムが数多く販売されており、どれを選ぶべきか迷ってしまいます。
まずは、実際に富士登山の服装を用意する前に、服装選びの基本を確認しておきましょう。

1-1.服装の選び方


  • ●化繊素材のもの
    服装の素材は綿ではなく、速乾性のある化繊素材のものを選ぶようにしましょう。
    富士登山では、汗をかいたり、雨に降られたりして、衣服が濡れてしまうことがあります。
    濡れたままの服を着ていると、体が冷えて動きにくくなってしまうため、速乾性のある衣服を選ぶことが大切です。
  • ●重ね着できるもの
    富士山では急な天候の変化に見舞われることが多く、また標高によって夏と冬くらいの体感温度の違いを感じることもあります。
    脱ぎ着をして体温調整ができるよう、重ね着を上手にしておくことがおすすめです。
  • ●紫外線対策ができるもの
    暑さ・寒さ対策と同じく気を付けなければならないのが、紫外線対策です。
    富士登山の大半は日光を遮るものがほとんどなく、強い日差しによる体力の消耗が心配されます。
    露出の多い服装は避け、紫外線カット率の高い衣服などを上手に活用しましょう。

1-2.富士登山で揃えたい基本アイテム6選

富士登山の服装としては、次のようなアイテムが必要です。

  • ●アンダーウェア
    下着やTシャツなどのアンダーウェアは、特に速乾性を重視して選ぶようにしましょう。
    長時間着用することになるため、防臭加工されているものがおすすめです。
  • ●上着
    アンダーウェアの上には、フリースやジャージ、ウインドブレーカーなどを着ます。ファスナー式の前開きタイプのものが着脱しやすく人気です。
  • ●ズボン
    ズボンは登山用のものでなくても構いませんが、ジーパンや綿素材のものは濡れた場合に乾きにくいため、おすすめできません。
    伸縮性があり、かつ防寒性や耐久性に優れたズボンを選ぶようにしましょう。
  • ●防寒着
    富士山頂はかなり気温が低くなるため、防寒着が必要です。
    保温性に優れ、使わないときはコンパクトに収納できるダウンジャケットを用意しておきましょう。
  • ●レインウェア
    富士登山において必ず用意しておかなければならないのが、レインウェアです。
    雨のときにはもちろんですが、風が強いときの防寒用アイテムとしても役に立ちます。
    コンビニなどで売っている安価なものではなく、防水透湿性に優れた登山用のものを用意しておくと安心です。
  • ●帽子
    強い日差しや雨水を防ぐために必要です。
    ハットタイプとキャップタイプどちらでも構いませんが、風で飛ばされないよう、顎ひもを付けるなどの工夫をしましょう。

2.富士登山シーン別の服装選びのポイント

富士登山では、標高が上がるにつれて気温が大きく変わります。そのため、標高やシーンに合わせた服装選びをすることが重要です。

一般的には、標高が100m上がるごとに気温は0.6℃下がると言われています。例えば、もっとも山頂に近い富士宮ルートの場合でも、五合目(標高2400m)と山頂(標高3776m)の標高差はおよそ1400mにも上るため、気温差は8.4℃となります。

さらに風速1mごとに気温は1℃下がると言われており、風が強い場合は気温差がさらに大きくなる可能性もあります。

ここでは登り始め、登頂時、下山時に分けて服装のポイントをお伝えします。

2-1.五合目(登り始め)の服装

登り始めは少し肌寒く感じられるくらいの薄着の格好でスタートします。
歩き始めは元気に登ることができ、汗もかきやすいため、速乾性の高い化繊のTシャツやズボンがおすすめです。
半袖・半ズボンという方も見られますが、六合目を過ぎたあたりから日光を遮るものがなくなるため、紫外線対策のためにアームウォーマーやタイツなどを着用したほうが安心です。

気温は、標高が上がるにつれて低下します。
休憩時には体が冷えるため、寒さを感じはじめたらすぐにフリースやウインドブレーカーを着用しましょう。

2-2.登頂時の服装

富士山頂の気温は5℃前後であり、天候によってはもっと寒く感じられることもあります。
また、日の出前は真夏でも氷点下になるため、御来光待ちをする場合はさらなる防寒対策が必要です。
登山用のダウンジャケットなどを着用して、体温の低下を防ぐようにしましょう。

山頂付近では防風対策も重要ですが、ここで役に立つのがレインウェアです。
登山用のレインウェアは防寒・防風にも優れており、特に御来光待ちをする際には必須アイテムと言えるでしょう。

さらに、ニット帽や手袋、ネックウォーマーなどで肌の露出をできるだけ防ぐようにすれば、防寒対策は万全です。

2-3.下山時の服装

富士登山では、下山時の服装選びも重要なポイントとなります。
吉田ルート・須走ルート・御殿場ルートの3つのルートは登山道と下山道が異なっており、下山時には火山砂利の道を通る必要があります。
その際、砂利が靴の中に入るのを防ぐために、スパッツを着用していただくことをおすすめします。

スパッツは本来、雨や雪が靴の中に入らないようにするために使うものですが、下山時にも役に立ちます。
また、目や口にも砂埃が入らないよう、サングラスやマスクでしっかりと対策しましょう。

下山するにつれ半袖・半ズボンになりたいくらい暑く感じることも多いですが、日光を遮るものがないため、紫外線対策はしっかりとしてください。

3.登山者別の服装選びのポイント

ここまで基本的な富士登山の服装をご紹介してきましたが、登山者の体力や体調によっても適した服装は変わります。
特に、登山に慣れていない方や体力の低い方は、服装選びに注意する必要があります。

ここでは、男性・女性・子供それぞれの服装選びのポイントをご紹介します。

3-1.男性の服装

男性の服装選びにおいて特に重視していただきたいのが、速乾性です。
登り始めは特に汗をかくことが多いため、アンダーウェアは乾きやすい化繊素材のもので、防臭加工のあるものを選びましょう。
半袖・半ズボンで登られる方も多いですが、紫外線や怪我の予防のためにも、長袖やタイツを着用していただくことをおすすめします。

男性の中には登山慣れしている方も多く、自分なりのこだわりを持って服装選びをされている方もいるかもしれません。
必要最低限の機能性をクリアできたら、配色のコントラストなどにこだわって、おしゃれに登山を楽しんでいただくこともおすすめです。

3-2.女性の服装

「山ガール」という言葉があるように、最近では登山を楽しむ女性が増えています。

女性の服装選びで特に気を付けていただきたいのが、紫外線対策と防寒対策です。
富士登山では絶えず日光が降り注ぎ、肌への影響や体力的なダメージが大きいため、長袖のアンダーウェアやタイツ、つばの大きなハットなど、しっかりと紫外線を予防できる服装選びが重要です。

また、女性は男性以上に寒さに弱い方が多いため、ダウンジャケットやレインウェアは防寒性を重視して選ぶようにしましょう。
女性に人気のタイツにショートパンツのスタイルですが、富士山頂では寒く感じられるため、レインウェアなどを上に着用できるように準備しておきます。
また、下着はスポーツブラなどワイヤーの入っていないものがおすすめです。

最近の登山人気から、おしゃれな登山ウェアも増えているため、機能性とデザイン性の両方を重視して、富士登山を楽しんでみてください。

3-3.子供の服装

子供にとっても富士登山は貴重な経験となるため、保護者の方はしっかりとした服装選びをして、快適に登れるように手助けしてあげる必要があります。

子供は大人よりも疲れを感じやすく汗をかきやすいため、伸縮性や速乾性を重視した服装選びが重要です。
登山用のズボンがない場合には、ジーパンや半ズボンではなく、動きやすいジャージのズボンが向いています。
肌着やTシャツは速乾性の高いものを選ぶようにしましょう。

また、子供のレインウェアは多少価格が高くても登山に適した耐水性や透湿性の高いものを用意しておくことがおすすめです。
天候が悪化したときにはもちろん、防寒着としても役に立ちます。

まとめ

富士登山を快適に楽しむためには、服装選びが非常に重要です。
必要なアイテムをしっかりと確認するとともに、デザイン性だけでなく機能性を重視して選ぶようにしてください。

「いきなりすべてを揃えるのは大変だ」という方は、便利なレンタルサービスを利用されてはいかがでしょうか。
レンタルなら必要なアイテムを用意してもらうことができ、購入するよりも安いため、安心してご利用いただけます。

コラム一覧へ戻る