富士登山向けセット
富士山の登山は日帰りと山小屋宿泊どちらがおすすめ?
2013年に世界文化遺産に登録された富士山は、年々登山者の数が増えています。
富士山にはいくつも山小屋があり、登山の際には山小屋に宿泊して翌朝頂上へ向かうケースもあれば、日帰りで登頂するケースもあります。
この記事では富士山を日帰り登山した場合と山小屋に宿泊する場合を比較しながら解説します。
目次
富士登山は、一般的には上りで6〜7時間かかると言われています。
ルートによっては9時間近くかかる場合もあり、登頂するためにはある程度の体力・気力が求められます。
富士山は小さな子供から老人まで登頂することから本格的なトレーニングは必要ありませんが、もし登山するのであれば日頃から意識して体力作りをしておくことをおすすめします。
日本最高峰であることや、近年世界遺産に登録されたことから、コースや時期によっては登山道が混雑するケースがあるため注意が必要です。
土日やお盆は山小屋もかなり混雑するため、日帰りで登山した方が賢明な場合もあるでしょう。
富士登山の方法には、
があります。
それぞれのメリット・デメリットを確認し、自分にあった登山方法を選択しましょう。
日帰り登山は以下のような人におすすめです。
山小屋宿泊は以下のような人におすすめです。
富士山に登頂する登山ルートは1つではなく、いくつか存在します。代表的なルートとして、利用者が最も多い「富士吉田ルート」があります。
さらに「富士山富士宮ルート」「富士山須足ルート」「御殿場ルート」などがあり、多くの登山者が利用しています。
どのルートも魅力的なルートですが、中には日帰り登山が向いていないルートもあるため注意しましょう。
ここではそれぞれのルートの場所や所要時間などを紹介します。
富士登山で最も人気があるルートです。山梨県側から山頂に向かい、下山のコースも異なることからバラエティに富んだ登山を楽しめます。
山小屋も多く、宿泊するのであればこのコースが安心です。
新宿からのアクセスも便利なことから、
おすすめのコースです。
最も利用者が多くなるコースであるため、時間配分には注意が必要です。
富士スバルラインから山頂に向かうルートです。
富士スバルラインは7〜9月にかけてマイカー規制があるため注意が必要です。
他のコースと比べて標高の高い場所から登り始めるため、山頂までの距離が短い特徴があります。
さらに登山道と下山道が同じで迷いにくいため、
におすすめです。
富士山の東側から登頂するルートです。
吉田ルートや富士宮ルートと比較して利用者が少ないことや、樹林帯により日光や風の影響を受けにくいルートであることから、
におすすめです。
ただし夜間や濃霧の際は道に迷う可能性があるため、避けるのが懸命でしょう。
樹林帯の景色を楽しみたいのであれば、時間のゆとりがある山小屋宿泊することをおすすめします。
南東斜面側から富士山頂へ向かうルートです。
登山口の標高が低く、5合目から登るルートの中では最も距離が長いため、日帰り登山には向いていません。
周りに遮るものがあまりないため、壮大な富士山の景色を見ながら登山ができる点が魅力です。
におすすめのルートです。
このルートでの注意点は、快晴の際に日光をもろに浴びる点です。
体力を奪われやすいため、こまめに水分補給を行い体調を管理することが大切です。
富士登山において、入山から下山までどのくらい時間がかかるか事前にスケジュールを立ててイメージしておくことが重要です。
ここでは日帰り登山の場合と山小屋に宿泊する場合に分けて、それぞれのスケジュールの具体例を紹介します。
具体例を参考に登山をイメージし、ご自身にあった方を選びましょう。
日帰りで富士登山をする場合は特に、時間管理が重要になってきます。
日没までに下山しなければ、暗闇の中を歩くことになり危険が伴うためです。
特に登山初心者の方は自分のペースを掴みきれないことから予想以上に時間がかかる場合が多いため、できる限り余裕を持ってスケジュールを組むことをおすすめします。
ここでは、往復10時間程度かかると言われている富士宮ルートを例にとって日帰り登山のスケジュール例を紹介します。
日帰り登山のスケジュール例日帰り登山の場合にかかる時間は、登頂するルートにもよりますが、おおよそ上りで6時間、下りで4時間かかります。
宿泊することがない分、山小屋宿泊のケースと比較して思った以上に体力の消耗が早いため注意が必要です。
こまめに休憩を取り水分補給を欠かさず行うなど、体調管理に気をつけながら登山を楽しみましょう。
富士登山は時間がかかることから、一般的には多くの人が山小屋に一泊し、翌朝に山頂へ向かいます。
初日のお昼頃に登山口を出発して夕方までに山小屋に到着します。
山小屋で夕食を食べた後は就寝し、翌朝は山頂からの日の出を見るために午前2時くらいに山小屋を出発します。
登頂と違い、下山は宿泊することなく歩き続け、頂上から登山口まで戻るのに4時間ほどかかります。
いち早く下山したいというはやる気持ちを抑え、落ち着いて下山することをおすすめします。
前日や早朝の登山による疲れがまだ残っている状態であるため、油断すると足を滑らせるなど思わぬ事故に繋がる危険があります。
富士山には登りやすいコースや短時間で登れるコースがいくつもあるため、早朝から登り始めれば日帰りでも登山を楽しむことができます。
さらに富士山には魅力的な山小屋が沢山あることから、時間的に余裕があるのなら山小屋に宿泊して翌朝の登頂を目指してもいいでしょう。
自分のライフスタイルや登山のスタイルに合わせて選択することが可能です。
いずれにしても、富士登山は体力的には決して楽ではありません。
例年、登山の途中で体調を崩し登頂を断念する人もいるため注意が必要です。
登山初心者の方は特に体調管理に気を配り、登山に必要な装備品をきちんと用意した上で富士登山にのぞむことをおすすめします。